高橋氏は、1910(明治43)年秋田県六郷町(現美郷町)に生まれ、岩手県北上市の旧制黒沢尻中学校(現黒沢尻北高等学校)を卒業後、湯田町(現西和賀町)の小学校で代用教員として教鞭をとった。その後1936(昭和11)年湯田町の青森営林局川尻営林署に勤務し、71年に林業試験場を退職するまでの間、一貫して雪崩のメカニズムや雪崩防止の研究に取り組んだ。
その意欲的な研究活動と数々の業績によって「雪博士」「雪崩博士」と尊敬を込めて呼ばれた。なかでも、雪崩の発生地点から到達距離を予測する法則の発見や、その冬の最大積雪を計測する最大積雪深指示計の発明は、同氏が残した大きな功績として紹介されている。
退職後は、国内有数の豪雪地帯として知られる沢内村(現西和賀町)の雪国文化研究所の所長を務めるとともに、執筆や撮影などに精力を傾け、数多くの著書、写真集を残した。これまでに日本エッセイスト賞、吉川英治文化賞などを受賞。昨年夏には「八幡平の不思議ー高橋喜平92歳・新種アザミ発見」を出版している。

