経済産業省はこのほど、「人口減少下における地域経営について」と題する地域経済研究会(座長・大西隆東京大学先端科学技術研究センター教授)の報告書を公表した。
同報告書は、青森、盛岡、秋田など全国269都市圏を対象に、2000年の国勢調査の統計数値などをベースに2030年の地域経済を展望。人口は東京都市圏を除くすべての都市圏で減少し、域内総生産も大都市を中心とする35の都市圏を除く都市圏で縮小するなど、地域経済が厳しい局面に直面すると予測している。
それによると、都道府県庁所在地の42都市圏の成長率(域内総生産)平均を6.6%増と予測しているものの、盛岡4.9%、秋田14.4%、青森15.7%といずれもマイナスの予想となっており、今回調査の対象となった北東北の20都市圏のうちでプラス成長の予測は三沢だけとなった。
また人口については、全都市圏の平均変化率を9.2%減と試算しているが、青森24.4%、弘前23.9%、八戸15.9%、盛岡16.0%、秋田23.0%と、各都市圏とも人口の大幅な減少を予測。青森市都市圏では34万1千人の人口が25万8千人に8万3千人減少するほか、盛岡市都市圏では47万6千人が40万人に、秋田市都市圏では45万2千人が34万8千人に減るものと見通している。このほか釜石、能代、横手、大館、大曲の5都市圏は30%を超える人口減少になると試算。少子高齢化が進む中での地域経済の厳しい展望が改めて浮き彫りになった形だ。
■北東北・各都市圏の展望(経済産業省:地域経済研究会報告書より)
域内総生産(億円) 人 口(万人)
2000年 2030年 変化率 2000年 2030年 変化率
青森市/12,7087→10,708(-15.7%)34.1→25.8(-24.4%)
弘前市/9,597→8,096(-15.1%)32.6→24.8(-23.9%)
八戸市/11,394→10,869(-4.6%)33.2→28.0(-15.6%)
五所川原市/2,797→2,263(-19.1%)11.1→7.9(-29.2%)
十和田市/2,786→2,482(-10.9%)9.1→7.1(-21.6%)
三沢市/2,509→2,254(+1.8%)6.6 →5.9(-9.9%)
むつ市/2,441→2,114(-13.4%)7.5 →6.0 (-20.6%)
盛岡市/19,515→18,568(-4.9%)47.6→40.0(-16.0%)
宮古市/2,549→2,128(-16.5%)8.4→6.3(-24.9%)
水沢市/4,284→3,654(-14.7%)13.3→10.3(-22.6%)
北上市/9,359→8,300(-11.3%)22.0→18.4(-16.4%)
一関市/3,825→3,216(-15.9%)11.0→8.4(-23.3%)
釜石市/2,125→1,579(-25.7%)6.4→4.4(-30.6%)
秋田市/17,764→15,211(-14.4%)45.2→34.8(-23.0%)
能代市/2,688→2,005(-25.4%)9.6→6.3(-33.7%)
横手市/3,125→2,426(-22.4%)10.8→7.5(-30.5%)
大館市/2,545→2,027(-20.4%)8.6→5.9(-31.3%)
本荘市/2,581→2,085(-19.2%)8.6→6.4(-26.0%)
湯沢市/2,231→1,749(-21.6%)7.8→5.6(-28.1%)
大曲市/3,158→2,343(-25.8%)10.5→7.2(-31.2%)

